事業転換を果たすのは今。

我が家の裏で収穫したふきのとう。

昨年末から従事してきた、紙書籍の出版から降りて一週間。今もずっと考え続けていることがある。それは、紙の書籍にしなければならないという一般的な概念が大きく崩れてきた今現在。

 それでも紙書籍は莫大な費用の元、現前と作成され続けている。

わたしもずっと紙の書籍を出したいと願ってきたひとりだが、いざ、出せることになったら、「もう、いい。これからは電子出版で」という心の声がずっと響いていた。

おりしの出版不況を肌で感じてきたこの数年。

いくら、敏腕編集者が手を入れて素晴らしいといわれる書籍を作っても、契約期間があり、それを越えた書籍は例え有名な作家のものであってもアッサリ処分されてゆく運命だ。

レガシ―な出版社のネームに必死にしがみついても人生のちょっとだけの思い出になりかねない。

わたしのような、無名の文筆家が出した紙の書籍も末路はいかばかりか。だったら、WEBの中で生きるバーチャル書店に並んでいて、それなりの金額で売れていくほうが自分には合ってるなと。そんなわけでもう、紙の書籍へのこだわりはなくなったというのが今回出した結論。

3年前、初出版で出した電子書籍は、未だ紀伊國屋書店をはじめとする大手書店&WEB事業社のWEB城で、しっかりと販売されている。毎日一冊でも売れて誰かのためになるのならそれで良しだし、何と言っても、リアルだと棚に入ってしまう書籍がWEBだと、表紙は面出しで、帯とレビューまで一瞬で見える。これはすごいかもよ。

ただ、今回の一番の収穫だったことは、一冊分の原稿を持てたことと、編集者の講評付きで加筆・修正をすれば充分、商業出版に耐えうる作品になったこと。この2点だけでも凄い収穫だ。より迫真に迫る書き方のアドバイスも頂けた。紙での出版は実現させなかったが、プロの一定の判断がついた作品を持てることは書いて良かったことなのだ。

と、こんなわけで、これからの仕事の修正もしてみた。

① 現在の本業(出版営業)では、売れるところへしっかりと紙の書籍を売る(攻めの姿勢で)営業冥利に尽きる仕事をあと10年は続けるのが願望。

② 文筆は電子書籍中心で。(あくまでも書籍の執筆をしたい。3月から2冊目の電子書籍の執筆に入る)

③ これまで通り、大小さまざまな文学賞に応募を続けていく。(これは一生続ける意味のある挑戦)

末永く書き続けていくにはより良い戦略が必要だ。これから、どんな戦略を立てていくのか?このあたりをWordpressブログには書いて行こうと思う。

激動の時代だもの、大いに荒波に揉まれよう。

ディスカッションに参加

2件のコメント

  1. 「今少し 薄氷踏んで いかんとな」 清流
     時代はすこぶる流動的、環境も不安定だしね、どの波に乗るか思案がいる。今少ししっかりと見据えて戦略を練っていかんとね。

    いいね

コメントを残す

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう