新型コロナウイルス感染拡大での数々の防止対策。テレワーク、在宅勤務、全国一斉休校。これこそが、パラダイムシフトなんじゃないだろうか?

2019年度、ワインアワード銀賞の一本。春になったので開ける。

パラダイムシフト」とは今までの考え方や価値観が180度変わることを示す。明治維新や産業革命、スマートフォンの普及などがパラダイムシフトにあたるのだ。

今週は、全国一斉休校となった影響で、客先の書店学参担当は、皆大忙し。学習ドリルの完売が相次いだ。売り場は、親子づれのお客様でごった返している。無くなっているものは、マスクやトイレットP、レトルト食品ばかりじゃなく、学習教材もいわずもがな・・・。さて、パラダイムシフトの話をしよう。

脳出血で倒れた11年前。その時、3週間の大学病院での入院中、パラダイムシフトを体験した。それは、ICUに駆け付けてきた息子の持っていた携帯電話が、iphoneに変わっていたことから始まった。ベッドサイドでそれを見た時、思わず「いつ買ったの?」息子は「お母さんが入院した日」・・・と。それから、お見舞いに来て下さった多くの方々の中に、少しずつ iphone を持っている人が増え始めて、わたしが倒れている間に津々とその数は病院内でもどんどん増加していったのだ。「時代が急速に動き始めた予感」が、病気で混沌としていた頭の中で駆け巡っていた。極めつけは、退院前日に見舞いに訪れた、わたしの上司(当時33歳・長身でイケメンだ)が、帰りの電車の時間を検索するといって持ち出した iphone !

もうね。一刻も早く立ち直りたくて、たまらなかったよ。救急で運び込まれた時のアクシデントで、わたしの携帯電話は悲劇的にも破損してしまっていたのだ。だから、早くわたしも iphone を手に入れなければ!と、半ば強迫観念が働く心境だった。しかし、慌てることはないよっと、夫にたしなめられて「ちぇっ」と。とりえあず、壊れてしまった携帯電話の代替え品を手に入れたのだ。憧れの iphone・・・。時代の波に乗りそこなった。

その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをパラダイムチェンジとも言う。このチェンジをスマホというデバイスで叶えたかっただけだったんだ(笑)

今回の新型コロナウイルス感染での影響による働き方や、それに伴う家族の在り方・暮らし全般など、今まで通りが、通用しなくなった。

SNS、AI、ポスト大量消費社会のゆくえ、人生100年時代、働き方の変革など、今後、誰もがいやがおうでも注目せざるを得ない、激動の時代を迎えたんだと感じて、これを書いている。と同時に、時代の気分をすくい取る視点の鋭さを持たなければ書く意味もないだろう。誰もが感じる違和感、不安感、逆に希望的観測などを、Wordpressでは書き記しておきたい。

わたしが、エッセイの軸として採用しているのは、もっぱら自分自身のエピソード、いわゆる実体験だ。事実の話を書けるぎりぎりの状態で表現するのがわたしの文章の持ち味だと自負している。

発想、それ自体が実体験で人まねではない。だから、ネタが尽きることはまずないし、書くことで脳内整理ができ、いつも頭の中はスッキリ(笑)

新型コロナウイルスやこの数年の大規模自然災害など、新しい時代を産む苦しみは、ある意味、出産と同じなんだと悟った。角度は違えど、様々な苦しみに彩られているのがとても似ているから。しかし、ここで踏ん張ることで、国も民衆ひとりひとりにも、大きな学習体験ができるんではないか?との前向きな期待感も生まれつつある。

「誰やがら 形に似たり けさの春」松尾芭蕉・俳

~初春らしく身なりを整えると、それらしく見えるもの~

まあ、新しい服でも買って、気分転換で免疫力アップ!コロナを征ばいしてやるわ(笑)

(1577文字)

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2件のコメント

  1. 「苦難越え 令和維新の 風光る」 清流
     このような自然災害なのか人災なのかわからない局面だからこそ、なお前進して進化するべきだと思う。パラダイスシフトは20世紀末のインターネットですでに起きてきたが、いよいよの地球と人類の苦難を迎え、人間自体の革命が求められている。

    いいね: 1人

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